LIFESTYLE RELATED DISEASES

生活習慣病

生活習慣病とは

生活習慣病とは、それまでの生活習慣が要因となって発生する諸疾患の総称です。
その諸疾患とは、主に次の3つです。

  • 糖尿病(2型糖尿病)
  • 高血圧症
  • 脂質異常症(高脂血症・高コレステロール血症)

これらのうちいずれか2つに加え、肥満(内臓脂肪が多い)がある状態をメタボリックシンドロームといい、さらに将来的な合併症のリスクが高くなります。

生活習慣病の初期段階ではほとんどの方が無症状で、生活上、とくに困ることはないのが一般的です。しかし、その状態が継続していると、合併症と呼ばれる困った状態が起きる可能性が高くなります。
たとえば脳梗塞症・心筋梗塞症などは代表的な合併症で、予兆もなくある日突然、発症することも少なくありません。その頻度は、脳梗塞症なら、およそ100人に1~5人くらいと決して皆が発症するわけではありませんが、正常な方に比べ率が高い(約2~5倍)ことが統計上の事実として示されています。(しかも、合併症の多くが不可逆性、つまり元に戻らない後遺症を残すものが多いのも事実です。この後遺症により、その後の人生においてご自身もご家族も多くの苦悩を余儀なくされる可能性があること、さらに何の予兆もなく発症することが多いため、運転中・一人でいる時・業務中などに急に合併症が発症した場合、事故や周囲の方々を巻き込む状況も起き得ることが大きな問題となります。
生活習慣病のいずれかが指摘された場合、すぐに投薬するとは限りません。生活改善のアドバイスをしたうえで、必要に応じ投薬も選択肢の一つとするのが当院のスタンスです。
生活習慣病は何も自覚症状が現れないことが多いので、ご自身に隠れた生活習慣病があるかどうかを早く知っておくことがとても大切です。健診は、将来の懸念(脳卒中や心筋梗塞、腎不全など)取り除くための第1歩です。

健診の結果、生活習慣病が疑われた際は、かならず医療機関を受診し、状態を正しく把握することから始めましょう。将来の憂いを減らすために。当院もそのお手伝いをさせていただきます。

高血圧症

胃血圧は血管(動脈)の中の圧を測定したものを指します。血管内圧が高い状態が続くことで徐々に動脈硬化を招き、自覚症状がないまま、高血圧になってから数年~数十年後に血管イベント(脳卒中・心筋梗塞など)や網膜症や腎機能障害につながることが多くなります。
ご自宅での最高血圧が140mmHg以上がしばしば見受けられる場合は医師への相談が必要です。改善するための注意点は、良質な睡眠・体重の管理・塩分制限・運動・禁煙などです。
降圧剤と呼ばれる治療薬は、高血圧の身体上状況を治す効果はほとんどありません。
上記の注意点を改善することが根本治療となります。

降圧剤は、血圧が高くなる身体状況が根本から改善されるまで毎日必要となるためことが、一旦飲み始めたら一生飲まなければならないとうわさされている真意です。根本改善が著しくできた方は、投薬を中止する場合もありますが、生活習慣の改善はなかなか難しく、長年もしくは一生服用される方がほとんどです。詳しいことは外来受診時にわかりやすくご説明しますので、ご自身が充分、ご自分の状況を理解し、何をすべきかを理解してもらうことに重点を置いております。

糖尿病

血液中のブドウ糖濃度が一定以上高くなってしまう状態になっていることを糖尿病といいます。糖尿病になる要因は様々ありますが、糖尿病の体質を親から受け継いでいる場合・肥満・運動不足・炭水化物摂取量・飲酒量が多い場合などが多くみられます。
糖尿病もやはり中等度までは自覚症状がほとんどなく、気づかないうちに糖尿病になっていることがほとんどです。
糖尿病の合併症と呼ばれる将来的に大きな問題は、網膜症・脳卒中・心筋梗塞・腎障害・神経障害・四肢の壊疽・がんの発生率が高いこと・免疫力の低下なと多種にわたって将来の不安材料となります。日本の人工透析患者さんの多くは糖尿病合併症によるものです。

予防・改善策は、なんといっても運動とカロリー制限です。とくに運動はとても大切で、高血圧や脂質異常にも大変有効な上、体力向上・便通改善・見た目の若さ・睡眠の改善・認知症予防にも良いとされています。カロリー制限は、食欲という本能との闘いのためなかなか難しいのですが、工夫次第で不満足感の少ない努力もできます。
さらに糖尿病のある方は血圧と脂質の管理が厳重に必要となります。これらについても外来で詳しく説明いたしますのでよくご理解いただきたいと思います。

脂質異常症

脂質異常症とは①中性脂肪値が高いこと、②悪玉(LDL)コレステロールが高く善玉(HDL)コレステロールが低いことのいずれかを指し、やはり自覚症状は全くない状態です。予防・改善策としては、①②ともに運動とカロリー制限が必要です。
とくに著しく値が高い方は脱水にならないよう十分注意してください。詳細は受診時に説明いたします。

ページトップへ戻る